mikegiant

【開催日】:2006年04月10日

【来客人数】:延べ315人

【LIVE PAIINT SHOW】:MIKE GIANT with NBS CREW、MUTSUO & NAMI

【SELECTORS】:DJ BAKU from D.D.D 、DJ A.K. from BONSAI、DJ VERY、HEVI

【イベント概要】:MIKE GIANT来日!大阪鰻谷SUNSUIにてウェルカムパーティーを開催。当日はMIKE GIANTと、大阪を代表するグラフティークルーNBSのの合作ペイント、タトゥーアーティストNAMI、MUTSUOによるキャンパス作成、DVD「邂逅」のリリース以降、最も注目を集めるターンテーブルリストDJ BAKUによるターンテーブルショー、BONSAIレコードからゲストとしてDJ A.K.ドラムンベースの老舗DJとして名高いDJ VERYなど、豪華ゲスト陣が揃い見逃せないイベントにある事は間違いない。N.Y.で産声を上げたグラフティーを始めとするストリートアート文化は、それまでのカウンターカルチャーには持ち得なかった攻撃性、メッセージ色などを武器に瞬く間に全米へと広がって行った。広大な土地を持つアメリカでは、地域ごとにその特色を増して更なる進化を遂げた。70年代には既に西海岸にもその流れはたどり着き、ストリートでの新しい刺激とフェイムを求めた若者に熱烈に受け入れられた。なかでもMIKE GIANTの育ったサンフランシスコは独自の進化を遂げた。現在ではヨーロッパを中心に世界的にみてもカラフルな色使いの多いグラフィティの中で、シンプルな色使いでスタイルとスキルのみを追求した手法がスタンダードとなり、MIKE GIANTもその流れを作り出した一人と言っても過言ではない。キャラクター、レターの両方をこなす彼は、独特のポップなデザイン性とスキルの高さで一躍フリスコを代表するライターへと飛躍した。スケートボードのブランド、その他ストリートウェアのブランドへのデザインのドロップなど、MIKE GIANTはその名の如くカウンターカルチャーの巨人となった。しかしストリートでのフェイムとプロップスを十分に得て、有り余る実力と探求心で新しい方向を模索し続ける彼がその後タトゥー方面へ活動ベースを移したのも不思議ではない。実力者の多いタトゥーの世界でもMIKE GIANTの独特の世界観が認められるまでに長い時間は必要ではなかった。既にフォーマットと特有の世界観が完成されているタトゥーという独自のフィールドの中に於いてもMIKE GIANTの最近の作品の特徴でもあるブラック&ホワイトのドローは高く評価されている。そしてそのドローのスキルを存分に活かしたデザインを中心にMIKE GIANTが全作品をプロデュースするブランドでもあるREBEL 8の日本総代理店であるTTTエンタープライズと、MIKE GIANTが今回ゲストとしてタトゥーをドロップする、その名を世界に轟かせるTHREE TIDES TATTOOの協力により今回の来日パーティーが実現した。更にここ大阪は南堀江に、TTTエンタープライズによるアート系ストリートウェア専門店である「SNIPER」がこの4月にオープンする。MIKE GIANTの手がけるREBEL 8はもちろん、UPPER PLAYGROUNDなどもフルアイテム揃うので今後のアートカルチャーシーンに於いて重要な役割を果たす事は間違いないだろう。今回はその「SNIPER」のオープニングも兼ねての来日パーティという事になる。
以前からグラフティの世界でも知名度は高かったMIKE GIANTが、タトゥーというフォーマットを通過し、より強力なスキルを身につけての来日になる。もちろん彼は、彼の名を世界に知らしめたグラフィティからもいまだに離れていないし、アートワークを見ても分かるようにメキシカンカルチャーにも深い関わりがあるようだし、数多くのスケートボードのデザインもしてた事からスケーターからの評価も高い。近年ではMARK GONZALES率いるKROOKEDにゲストとしてアートワークをドロップしている。今回の来日は間違いなく、「巨人」MIKE GIANTの歴史と現在を目撃する上で非常に重要な時間となるだろう。彼の活躍はいまだに衰える事を知らず、近年は自身がプロデュースした作品集などもリリースし、その実力と地位を不動の物にしている。
TEXT : IRON FUJIMURA